2005年12月26日 (月)

真保裕一「ホワイトアウト」文庫党のつぶやき23

この1、2週間あまりというもの、東京を除く全国で大雪の被害が相次ぎ、
ついには大停電があった。
被害に合われた方のご苦労を考えれば
こんなエンタメ本を紹介するのは不謹慎と思いつつも、
どうしても思い出してしまったのでご紹介を。

VFSH0233真保裕一「ホワイトアウト」(新潮文庫)

映画にもなっているので、題名くらいは聞いたことがある人も多いのでは。

本のあらすじはこちら

映画のあらすじはこちら

物語の舞台「奥遠和ダム」のモデルになったのは、
新潟県と福島県の県境にある奥只見ダムだそうだ。

こちらのブログでは、実際の行き方がわかる!
http://rokechi.com/blog/archives/2005/11/post_10.html

一言で片付ければ「雪山版ダイハード」なわけだが、
それが日本を舞台にリアルに展開する。

なんでこのダムをわざわざ占拠?とか、
主人公一人だけで(しかも日本人が)なんで戦えちゃうの?とか、
どうして彼女はダムに来ちゃったの?とか
いろいろ突っ込みどころはあるとは思うが、
それを黙らせるほどに、雪山のシーンに臨場感がある。

奥只見ダムには行った事はないし、冬山はもちろん登山の経験もない。
そういう私でも、読んでいるうちに
まるで雪の上を行軍しているかのような錯覚に陥るほどだった。
手はかじかみ、足先の感覚がなくなり、頬は風雪に切られて痛む。

コタツや電気カーペットでぬくぬくしながら
こういう本を読める幸せをかみ締めるのもいいかもしれない。

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2005年12月 8日 (木)

本の表紙で遊ぼう

気が向いた方はこちらのサイトをお試しあれ。

Amaztype

amaztypeSERCH WORDに好きな本のタイトルを入力。
(タイトルは長くないほうがオススメ)
クリックすると・・・何が出てくるかはお楽しみ。

ちなみに私は「ビュイック」でやってみました。
少し、感動。

本のタイトルだけでなく、CDやDVDでも可能。
いろいろ遊んでみよう!

追記:開発関係者のウラ話こちら
そういう経緯だったとは・・・

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2005年12月 4日 (日)

「ロスト・ワールド-ジュラシック・パーク2」文庫党のつぶやき22

映画がテレビ放映されていたので、思い出したのがこれ。

マイケル・クライトン「ロスト・ワールド-ジュラシック・パーク2」(ハヤカワ文庫)

VFSH0198映画化されて大ヒットした「ジュラシック・パーク」の続編。
同じく映画化されているが、期待度が高すぎたのか、
酷評されたんだとか。挙句、「その年のダメな映画」に送られるラズベリー賞に見事(?)ノミネート。
映画は見てないのでよく知らないんだけど、たとえ映画が
気に入らなかったとしても原作のほうは間違いなく読み応え十分。

有名なティラノサウルス以外にも恐竜の名前がわんさか出てくるので「カタカナの人名が覚えられない」タイプの人にはとっつきづらいかも知れないが、
(想像や仮説でいいから、恐竜図鑑をつけてほしかった)
映画の印象から毛嫌いしている人でもだまされたと思って読んで欲しい。

恐竜がいると知っていたのに、ハンター達が軽装備過ぎるだとか、
なんで恐竜はあんなに人を襲うんだとか、文句はいろいろあるとは思うけど、
映画と原作の一番の違いは、単に
「恐竜に出会った、逃げた、怖かった」では終わらないところ。
作者クライトンの「恐竜という種族」についてのうんちくや
仮説がいたるところに顔をのぞかせる。

読んでいると、今は化石でしか見ることの出来ない
太古の巨大生物たちがもしも現代の世界に現れたら、とか、
恐竜の卵から子恐竜(?)が誕生するシーンに
遭遇したとしたら・・・とか、そんな想像を十分に楽しめる、はず。

それにしても、マイケル・クライトンは
ハリウッドで一番映画化された原作者じゃないだろうか??
あのお化けロングランドラマ「ER」だって、
元はといえば「5人のカルテ」が原案だったっていうし。

マイケル・クライトンの作品一覧はこちら
こうやってみると、本当によく映画化されているなあ。

え、ジュラシックパークって4が作られてるって・・・本当??
こんな濃いぃ人気投票が・・・
ジュラシック・パーク4に登場させたい恐竜は?
うーーん、私はトリケラトプスかな。

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2005年12月 3日 (土)

ぶくろぐ、始めました-文庫党のつぶやき21

ぶくろぐ(Booklog)、始めました。

「kaganishkiの本棚」はこちら--->http://www.booklog.jp/tana.php?ac=kaganishiki&skin=spine

Hondana-sebyoushi登録すると、web上に自分専用の本棚が作れる
「WEB本棚サービス」というもの。

専用の本棚を作ったら、あとは本を一冊ずつ登録すれば
順々にバーチャルな本棚に並んでいく。
本の登録は、ISBNコードを手打ちしているので
ちょこっと面倒だけど、「バーチャルな本棚」というのが
案外楽しい。

たとえば、並んだ本の背表紙にカーソルを近づけると、
手(のイラスト)が「本棚から取り出して」
本の表紙を見ることができる。

Hondana-hyoushi背表紙だけでなく、表紙を向けて並べられるので、
陳列棚っぽい雰囲気にすることもOK。

もちろん、並べるだけじゃない。
並んだ本をクリックすると、他の本棚の持ち主が書いたレビューや、
Amazonのレビューまで読めるので、
レビューを読んで、即、購入!なんてことも。

また、登録する本のカテゴリーを見ているらしく、
文庫好きなら文庫好き、
時代小説好きなら同行の志の本棚を
似てるかも本棚」として教えてくれる機能もある。

すっかりはまってしまった。
しばらくは、「あれも、これも」ってな感じで
登録する日々が続いてしまうかも・・・

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2005年12月 1日 (木)

「鬼平犯科帳」-文庫党のつぶやき20

先日入ったお店の名前から、ふと思い出したのがこの作品。

VFSH0194池波正太郎「鬼平犯科帳」(文春文庫)

言わずと知れた、池波正太郎の3大人気シリーズのひとつ。
中村吉右衛門主演のドラマがフジテレビで放映されていたので
ご存知の方も多いはず。
絶大な人気を誇る名作のあらすじを
下手な言葉で書く度胸はないので、こちらをご覧あれ。

鬼平遊歩道
個人のサイトですが、内容は超充実です。

何と言っても、鬼平こと長谷川平蔵がかっこいい!
仕事の指示は的確で、部下のあしらいが上手。
「何かあったら責任は俺が持つ」ってな感じで
実に頼もしい。そのうえ人情味にあついんだから、
まさに理想の上司
現実の世界じゃそんな人いるわけがない。
いないとわかっちゃいるが、それでもつい、
「こんな上司がいたらなあ」と、
世のお兄さん方お姉さん方がため息をつき、
中間管理職のおじ様おば様方は
「こんな風になれたらなあ」と嘆いたりするから、
未だに読まれているんでしょうね、と。

もちろん、それだけじゃなく
「良いことをしながら悪いことをし、
悪いことをしながら良いことをしている」
という意味の台詞が作中に出てくるが、
そういう勧善懲悪ではないところも魅力なのかも。

他の登場人物たちもいい味出してます。
おまさとか彦十とか伊三次とか、挙げだしたら切りがない。
なかでも木村忠吾あたりは「いるいる、こういうやつ!」と
思う人も多いはず。
(ご紹介したサイトでも、人気投票で
鬼平を差し置いて堂々の第一位!)

残念ながら最終巻は未完。
もう最新作を読むことができないのは本当に残念だ。

ところで、この作品はなんと、電子書籍でも読めるらしい。
鬼平ウェブ文庫
興味のある方はそちらもどうぞ。

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2005年11月29日 (火)

浅草といえば「時生」-文庫党のつぶやき19

仕事で浅草に行ってきた。小学校以来かな?
取り合えず仲見世を通って、
浅草寺で厄除けの煙も浴びて、いざ仕事へ。
無事に終わったのもご利益か。

さて、浅草といえば、思い出すのがこれ。

東野圭吾「時生」(講談社文庫)
VFSH0189
<あらすじ>
病床に伏せる息子を前に、主人公の宮本拓実は
20年以上前の不思議な体験を思い出していた。
1970年代後半。まだ20代で、将来の目標もなく
恋人・千鶴のヒモのような生活を送っていた拓実は、
浅草の花やしきで不思議な少年トキオに出会う。
何かとおせっかいをやくトキオに
最初は苛立っていた拓実だったが、
段々と昔からの知り合いのようになっていく。
やがて千鶴をめぐる騒動に巻き込まれた拓実は
トキオと一緒に千鶴を探すことに。
千鶴は何故消えたのか?トキオとは一体何者なのか?

NHKのドラマを先に見て、文庫化を待って読んだ一冊。
なので、拓実は国分君、トキオは桜井君のイメージが
ダブってしょうがなかったけど、
(BGMはドラマ主題歌だった大塚愛「大好きだよ。」がエンドレス)
読み始めたらそんなことはどうでもよくなって、
最後まで一気読み。そしてところどころ、泣いてしまった。
千鶴の失踪の原因探しとか、拓実の出生の秘密とか、
タイムとラベルとか、そういうのもあるけれど、
基本は親子の物語
最後の一行が胸に迫る感じが強い。

久しぶりに花やしきで遊びたくなった。
今度は仕事でなく、行ってみようかな。

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2005年11月28日 (月)

九州場所終了!で「名探偵は千秋楽に謎を解く」-文庫党のつぶやき18

昨日で大相撲は九州場所が千秋楽だったとか。
ここ何年もさっぱり見ていないので、最近の関取の名前を
実はあんまり知らないのだけれど、
琴欧州とか外人力士さんががんばってるらしい、
ということだけは知っている。
で、相撲といえば思い出したのが、これ。

VFSH0181戸松淳矩「名探偵は千秋楽に謎を解く」(創元推理文庫)

<あらすじ>
主人公の「オレ」は生まれが本所の西一丁目、
学校は両国の私立学校という下町っ子の高校一年生。
ある朝早く、まだ寝ていた「オレ」は
近所に落ちた「砲弾」の轟音で叩き起こされる。
落ちた先はなんと相撲部屋。
こんなところになぜ?一体誰が?
ちょうど夏休み中の「オレ」は、
同じ学校に通う悪友たち、
べらんめえの早口でまくしたてる枝川と、
のんびり屋でどこかずれてる筒井の3人で
事件の調査に乗り出すが。

主人公の名前からして「九重」で、すでに相撲部屋の雰囲気。
推理小説は数あれど、たぶん、関取が
事件の解決に一役買った、というのは
あんまりないんじゃないだろうか??
この話は全体に下町っぽい雰囲気なので、
関取が事件に関わってもそんなに違和感がない。

ところで、この作品は一応シリーズの1作目。
ほかに2作品「名探偵は9回裏に謎を解く」
「名探偵は終局で謎を解く」が出ている。
よく見ると、本作が書かれたのはなんと約25年前
3作出そろうのに四半世紀かかったわけだ。記録的。

余談を少し。
本当は、京極夏彦の「どすこい!」を
紹介したかったのだけれど、残念ながら未読。
超絶爆笑小説らしいので、通勤中に読むのは危険、
ということで手をつけてない。
こちらも読んだらいつかご紹介。

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2005年11月24日 (木)

「ハリー・ポッターと賢者の石」文庫党のつぶやき17

第4作は映画公開中、第1作も地上波放送、
ということで、珍しく文庫じゃないけど、この作品。

VFSH0175J・K・ローリング「ハリー・ポッターと賢者の石」(静山社)

単に映画化されただけでなく、
原作者のJ・K・ローリング自身がこの作品で一躍有名になり、
貧窮の生活から一転、成功を収めたというサクセスストーリーもあいまって、あちこちのメディアで散々取り上げられたので、ご存知の人も多いはず。
というわけで、下手にあらすじをご紹介するよりも
こちらを読んでいただいたほうがいいかと・・・

静山社のサイト
http://www.sayzansha.com/jp/harry_potter.html

映画のほうはこちらを。
http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD32579/

本好きのメーリングリストでかなり評判が高かったので、
散々迷った挙句、文庫党の掟を破って単行本を購入。
そうやって映画が公開されるだいぶ前に読んだのに、
映画を見終わった後はどうしても、本の印象よりも
主役の三人を演じる子役達の顔が浮かんでしまった。

ほかの作品だったら映像はかえって邪魔だったろうけど、
これは映画にうまく助けられた感じ。
というのも、掟を破ってまで単行本を買ったのに
表紙と挿絵のイラストがなんとも抽象画のようで、
個人的には全体に暗く、沈んだ印象を受けてしまったから。

もう一つ助かったのは「クィディッチ」という架空のスポーツの場面。
クリケットもよく知らないのに(ゲートボールじゃなくて馬に乗ってやるほうね)、
さらにそれが立体的になっちゃったからお手上げ状態だったのだ。

お話し的には、「組」に分けたりお揃いの制服を着たり、
イギリスの寄宿舎生活を連想させるアイテムがいっぱい。
映画ではその辺が色使いによく出ている感じがした。

それにしても。
「児童書はどんなに売れても滅多に文庫本にはならないから」と、
泣く泣く単行本を買ったのに、いつのまにか「携帯版」とやらが
出てるじゃないか!!
しかも第3作まで出版済み。
でも、第4作の「炎のゴブレット」なんて、上下2冊もあるのに、未だ。
映画を見る前に読みたいなあ。求む、第4作の携帯版・・・

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2005年11月18日 (金)

ワインといえば「証拠」-文庫党のつぶやき16

ボージョレ・ヌーボー、解禁!
というわけでワイン、といえば思い出すのが、これ。

VFSH0150ディック・フランシス「証拠」(ハヤカワミステリ文庫)

<あらすじ>
ワイン商を営むトニィ・ビーチは、
半年前に最愛の妻を亡くし、失意の日々を送っている。
ある日、得意客である調教師の秘書から
「レストランでラベルと違う酒を飲まされた」と相談され、
成り行きでそのレストランをたずねると、
そこで働いていたウェイターが殺されているのが発見された。
いやおうなく事件に巻き込まれたビーチは、
得意の利き酒能力を買われて、私立探偵とともに
事件の解明に乗り出す。

ご存知「競馬シリーズ」のひとつで、
主人公の家系が競馬界と深い関わりがあり、
父も障害レースの有名な騎手だったという設定。
彼だけは一人別の道を歩んでおり、
「偉大」な父に対して穏やかでない気持ちも引きずっている。
が、事件に巻き込まれて様々な出来事をかいくぐっていくうちに、
親へのわだかまりも妻を亡くした悲しみも徐々に変化していき、
最後には・・・あとは読んでのお楽しみ。

作品中にはワインやウィスキーに関する
ウンチクが山のように出てくるが、
そういうのはきれいさっぱり忘れてしまった!
読んだ直後はいっぱしのワイン通になったような
気がしてたのに。
主人公の店の隣に中華料理店があったとか、
どうでもいいことだけ妙に覚えていたりして(お腹減ってたから?!)
それはともかく、巻末にワイン用語辞典もあるほどの
この作品。一度試してはみてはいかが?

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2005年11月15日 (火)

しし座流星群と「リセット」-文庫党のつぶやき15

11月17日から19日は、知る人ぞ知るしし座流星群の日。
VFSH0149流星の正体は、テンペル・タットル彗星のかけら。
33年に一度地球に最接近するこの彗星の「しっぽ」が
大気をかすめると、しっぽのかけら一粒一粒が大気圏に落下し、
燃え尽きて「流星」となる、らしい。
理屈でいえば、しっぽが地球のそばにある限り
毎年見られるはずだが、残念ながら今年は
彗星の本体がどんどん遠ざかっているため、
流星はほとんど期待できないとか。

で、このしし座流星群といえば、思い出すのがこれ。

北村薫「リセット」(新潮文庫)

<あらすじ>
最初は、太平洋戦争末期の神戸。
父の転勤で芦屋に越してきた小学3年生の真澄は、
近所に住む同い年の八千代と仲良くなる。
やがて、その従兄弟・修一を紹介され、
徐々にお互いを意識し出すが・・・。
次は、時代が下って昭和30年代。
小学校5年生の「ぼく」は、近所の貸し本屋で
不思議な「おばさん」に会う。
本を借りに行くうちに仲良くなっていくが、
ある日、ふとしたきっかけで「ぼく」は
信じがたい事実に直面する・・・

「円紫師匠と私」シリーズや「覆面作家」シリーズで
おなじみの北村薫氏の、通称「時の三部作」で
「ターン」「スキップ」に続く三作目。

最初の戦時中の場面では、主人公・真澄の視点で
話が進むため、「お椅子」だの「お机」だのと、
文体がおくゆかしくなっているのが面白い。
また、「幼年倶楽部」や「少女の友」、「啄木かるた」など
当時の小学生が読んでいた雑誌や遊び道具なども印象的。
次の昭和30年代の場面では、逆に男の子の視点で
話が進むため、この時代の少年の遊びが描かれていて、
これまた何ともいえない。

そうした時代の風俗を丹念に描きつつ、
戦時中から現在までの時間軸のなかで、
流星群が「33年ごとにやってくる」というのが重要な鍵。
・・・と、これ以上は書けないな。あとは読んでのお楽しみ。
「ターン」や「スキップ」がかなり厳しい話なだけに、
この「リセット」は読み終わった後にほっとするかも。

次回のしし座流星群は25年くらい後。
その頃自分はどうなっているのかな・・・?

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2005年11月14日 (月)

「TRICK」スペシャル放送、ということで「奇術探偵曾我佳城」-文庫党のつぶやき14

「まるっとお見通しだ!」の決め台詞とともに、
あのドラマ「TRICK」が帰ってきた。
超常現象が絡んだ数々の事件に、
自称「天才物理学者」の上田次郎(阿部寛がいい味出してます)と
自称「売れっ子マジシャン」山田奈緒子(仲間由紀恵もいい感じ)の
凸凹コンビが挑むというか、振り回される姿が面白い。

これを見て思い出したのが、こちら。

VFSH0148泡坂妻夫「奇術探偵 曾我佳城 全集」講談社文庫

<あらすじ>
リンゴの前に美女を立たせて、後のリンゴを美女の前から銃で射抜く。
いつもは成功していた呼び物のショーで、ある日本当に女性が打ち殺されてしまった。
捜査にあたった警視庁捜査一課の竹梨は、今は引退している女流奇術師・曾我佳城の元へ赴く。
すると彼女は話を聞いただけで、見事に事件を解いてみせるのだった・・・。

「小説現代」に約20年間にわたって連載された
曾我佳城シリーズの集大成。
「秘の巻」「戯の巻」の上下2冊という大分量だが、
短編集なので意外に気軽に読める。

「TRICK」との最大の差は、主人公の曾我佳城が
大人の女性としての魅力が満載な点
あれじゃあ、弟子の串目匡一少年が幻惑されていくのも
しょうがないよねぇ、という感じ。
各話の鍵となるトリックも、さすがはマジシャンでもあった作者の
本領発揮といったところか。
初期のころの短編は独立したエピソードだが、
後期になると連作の様相に。
最後の一編で終幕となっているので、残念ながら新作は期待できそうもないが、
番外編の形でなんとか出ないものだろうか。

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2005年11月13日 (日)

ベニテングダケとPR誌-文庫党のつぶやき13

最近流行のフリーペーパーは出版社を泣かせているらしいけど、
出版社自身もフリーペーパーを出しているんだそうで。
フリーペーパーといっても、B5サイズの小冊子の体裁だから、
PR誌といったほうがいいかも知れない。

「定価200円」とか印刷されているけど、
大体は「ご自由にお持ち帰り」できるこの冊子、
いったいどんなところが出してるのかと思ったら、
結構あるんですね、これが。

VFSH0147岩波書店「図書」、角川書店「本の旅人」、
幻冬社「星星峡」、講談社「本」、
集英社「青春と読書」、小学館「本の窓」、
新潮社「波」、草思社「草思」、創文社「創文」、
ダイヤモンド社「経」、筑摩書房「ちくま」、
マガジンハウス「ウフ」などなど・・・

有名どころの大手出版社から経済専門の会社、かと思うとエンタメ系読者にはとんと縁のない初めて聞くような人文系出版社まで、実に幅広い。
たぶん、出してないところはないんじゃんないだろうか?

でも、いくら無料だからって文庫じゃないし、意外に嵩張るし、中身がよく知らない人のエッセイだったりするんじゃあ、持って帰るのもなあ。
なんとなくためらいつつも、とりあえずひとつ読んでみた。

と、これが意外に面白い。
例えば「UP」2005年9月号(発行:東大出版会)にはこんな記事が。

きのこの世界9 美しききのこの王者 ベニテングダケ

きのこの話題だけで9回も書けるってのも十分オドロキだが、
内容もさらにオドロキだった。

今回のお題はベニテングダケ。
中枢神経系に作用する物質を常備しているから、いわゆる毒きのこ。
蝿なら嘗めただけで死ぬらしいが、人間の場合はたくさん食べたら
昏睡しちゃったり幻覚が見えちゃったりするらしい。
そんな物騒なきのこなのに、たぶん誰もが一度は
目にしたことがあるはずなのだ。
何故かと言うと、森を舞台にしたメルヘンで必ずといっていいほど登場する
「赤い笠に白い斑点のきのこ」こそ、このベニテングダケだから。
へぇ、へぇとトリビア状態。

こんなトリビアがタダで読める、出版社系のPR誌って案外良いかも。
お求めはお近くの書店、カウンター付近で。

ただし!本も買わずにカウンターのあたりをうろつくと、
店員に怪しまれるのでご注意を。

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2005年11月 9日 (水)

「理由」(宮部みゆき)-文庫党のつぶやき12

ドラマも映画も作られたあの作品をご紹介。

VFSH0130<あらすじ>
関東地方がまだ梅雨入りする前の、6月のある豪雨の夜。
東京都荒川区に建つ高層マンションの一室で、男女4人の遺体が発見される。
しかし、その4人は部屋の借主一家ではなかった。
一体「誰」が「誰」をどんな「理由」で殺したのか?
事件当夜に現場から逃走した男、その男が泊まった簡易旅館の人々、事件現場の隣室の住人、マンションの管理人、部屋の借主の親族等事件に多少なりとも関わりを持つ多数の人々の証言が、
ルポルタージュ方式で次々と語られていく。
第120回直木賞受賞作。

とにかく、登場人物が多い。気をつけてないと一体どこの誰で、
何だっけ、となりかねない。
そんなにたくさん出てくるのに、それぞれの人物のそれぞれの人生が
書き分けられている。
ただ、あまりの多さに途中で投げ出したくなるかも。
そこは我慢したほうが、最後に読み応えを得られるというもの。
それにしても映画になったそうだが、これだけの多さをどう料理したのやら。

個人的に疑問なのは、なぜ文庫が2冊・・・?
(拙文「やっちまったよ、二重買い!」参照)
日テレのドラマでもエンドクレジットに2社出ていたし。
未だに不思議だ。

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2005年11月 1日 (火)

火星、大接近ということで「火星年代記」文庫党のつぶやき-11

火星が大接近中!
といっても、興味のない人には「だから何?」程度のことだろうけど、
一応天文ファンの端くれとしては、思わず夜空を見上げずにはおれない。

DSPACEコラム「10月30日、火星大接近。」
http://www.mitsubishielectric.co.jp/dspace/column/c0510_3.html

VFSH0101で、思い出すのが、これ。

レイ・ブラッドベリ「火星年代記」(ハヤカワ文庫)

<あらすじ>
2000年を目前にして、人類は火星を目指した。
第1次、第2次と探検隊は帰らなかったが、
やがて人類は火星に移住するようになり・・・

ブラッドベリといえば、あのお騒がせ映画「華氏911」の
タイトルの元ネタになった「華氏451度」」のほうを思い出す人も多いかもしれないが、これはあとに続く多くの作品に絶大な影響を与えた古典中の古典。
連続短編集になっていて、第1編の設定はなんと1999年。
最後の第26編は2026年で終わる。

一番印象に残っているのは、無人と化した全自動の家のシーン。
朝になって、誰もいない家に目覚ましが鳴って、
キッチンでは料理が作られて、テーブルには食器が並べられて、
「今日は2026年8月4日です。今日の予定は・・・」
と人工知能がしゃべりだす。
やがて料理が片付けられて、掃除機が働いて、
スプリンクラーが水をまいて・・・
(「優しく雨ぞ降りしきる」)
なんともいえない哀愁が、長い間記憶に残っていた。
これが今から50年以上前の1950年に書かれたとは、本当に驚き。

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2005年10月30日 (日)

やっちまったよ、二重買い!-文庫党のつぶやき10

前にもあったから用心していたつもりだったのに、
ついうっかり、またやってしまった。
何の話かというと、同じ作者の同じ作品(当然、文庫本)を
2冊買ってしまったということ。
モノは東野圭吾の『探偵倶楽部』。
ついでだから、あらすじも。
VFSH0095
<あらすじ>
夫・佐智男の浮気を疑った芙美子は、政財界のVIPのみが利用するという
会員制調査機関、「探偵倶楽部」に調査を依頼する。
ところがその直後、ゴルフ場で佐智男が殺害されたと連絡が入る。
しかも、同行していた友人・真鍋公一も同じ部屋で毒殺されたという。
警察は、公一の妻であり、芙美子の友人でもある秋子を疑うが・・・
(「探偵の使い方」)

しかしひどいよ、出版社さん。
前に買ったときは祥伝社文庫だったのに、
なぜか角川文庫で同じもの出すんだもの。
よく見ると、最後のページに何やら書いてある。

「本書は、1996年に祥伝社文庫から刊行された作品に
加筆訂正し、文庫化したものです」

うーーん。よく見てから買えばよかった・・・
そういえば、宮部みゆきの『理由』も、朝日文庫(2002年)から出た、
と思ったら新潮文庫(2004年)からも出たしなあ。
森博嗣の『女王の百年密室』も、最初は幻冬社文庫(2003年)で出て、
それからやっぱり新潮文庫(2004年)で出たし。
幸い、『理由』も『女王』も、すぐに気がついて2冊買わずにすんだけど。
一体、どうして2つの出版社から出したりするんだ?!
しかもそんなに間隔をあけずに。紛らわしいことしないでほしい!
って、その前に、自分が買った本の題名くらい、
ちゃんと覚えてないとね・・・。

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2005年10月28日 (金)

日本シリーズ終了、で「バッテリー」(あさのあつこ)文庫党のつぶやき-9

遅ればせながら、祝・ロッテ日本一、ということで
「野球」を題材にした本を思い出した。

VFSH0092あさのあつこ「バッテリー」(角川文庫)

<あらすじ>
舞台は岡山県の県境にある新田市。
主人公・原田巧は、父親の転勤で岡山市から
この新田市に引っ越してきて、同い年の永倉豪と出会う。
小学生にしてすでに驚異的なピッチング能力を持つ巧と、
並外れた身長と体格の持ち主である豪はすぐにバッテリーを組み、
甲子園を目指して中学の野球部に入部するのだが・・・。

豪はある意味で野球少年らしいが、巧はまったくの正反対。
可愛げというものがさっぱりない。
「集団行動」とか「協調性」を要求される野球という世界で、
ひたすら自分の腕を確信し、ただただ、全力で投げることだけを
追求していく巧の姿は、およそ児童小説の主人公らしくない。
このまま突っ走っていくとどうなることやら・・・?
と先が気になるのに、文庫は3巻で止まっている。
(単行本はすでに6巻で完結済み)
半年に1度のペースだったはずが、なぜ?!
待ちくたびれて首がろくろ首かキリンになる前に、
早く次のを出してください、角川さん。

最後にひとつ、告白を。
偉そうに書いているが、内容を知る前は題名を
「充電するほうのバッテリー」のことかと思っていた・・・

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2005年10月26日 (水)

「やっとかめ探偵団と鬼の栖」清水義載−文庫党のつぶやき-8

出張in名古屋で携帯から投稿中。
名古屋といえば、清水義載。最近読んだ本はこちら。

清水義載『やっとかめ探偵団と鬼の栖』(光文社文庫)

<あらすじ>

とあるアパートの1室から、夜になると子供の泣き叫ぶ声が聞こえてくる。「流行りの虐待か」と近所の人々が心配するなか、その一家が失踪したとの情報が。はたして両親の行方は?子供は無事なのか?

知る人ぞ知る日本のミス・マープル、波川まつ尾率いる個性豊かなおばあさん集団「やっとかめ探偵団」が活躍するシリーズのひさびさの新作。

このシリーズは今までに5冊出ている。
光文社文庫で「やっとかめ探偵団」(1988)
「やっとかめ探偵団危うし」(1989)
「やっとかめ探偵団と殺人魔」(1996) 、
「やっとかめ探偵団とゴミ袋の死体」(祥伝社文庫、2000)
「やっとかめ探偵団と鬼の栖」(光文社文庫、2005)

最初の3冊は発行年が古く、ともて書店では手に入らないが(文庫OFF!でも在庫切れが多い)、なんと「楽天ダウンロード」で電子書籍としてダウンロードできるらしい。興味のある方は是非どうぞ。

「やっとかめ」とは古い名古屋弁で、「お久しぶり」という意味だそうで。「ヤット」という名の亀ではありません、念のため。

パスティーシュが得意な清水氏が、おそらく「少年探偵団」の真逆で考えた(本当かどうかわかりませんが)「老人探偵団」というのが、まず面白い。とくにそれがおばあさんというところがミソ。皆さん、いい味出してます。

波川まつ尾さんみたいなおばあちゃん、いないかなあ。こういう人が店主のパン屋さんなら、毎日買いに行くのに。

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2005年10月24日 (月)

菊花賞ということで「ジョッキー」(松樹剛史)-文庫党のつぶやき-7

祝、ディープインパクト無敗三冠達成!ということで思い出した競馬小説、
松樹剛史「ジョッキー」(集英社文庫)

Jocky<あらすじ>
主人公・八弥はやむを得ない事情でフリーランスになった騎手。
生活のため、騎乗依頼があればどんな馬にでも乗り、
どこへでも出張する。
そんな彼に天皇賞出場確実、といわれる馬への騎乗依頼が
転がり込んできた。
はたして彼は無事にレースに出場できるのか?その結果は?
第14回小説すばる新人賞を受賞した「青春」競馬小説。

競馬小説といえば海外もののディック・フランシスくらいで、
国内ものはあまり知らなかった。
これは帯の「宮部みゆき氏絶賛!」というキャッチフレーズに
「本当かなー」と思いつつ、読んだもの。
そのお陰で、騎手にも厩舎と契約していないフリーランスがいることを知った。
(へぇ×5くらい)
レースシーンに迫力があって、レース中の緊張感を疑似体験できたり、
騎手同士の駆け引きなどもわかったような気にさせてくれる。
ところどころに「?」が無きにしもあらずだけれど、読み応えは十分にあり。

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2005年10月17日 (月)

ホリエモンと「夏のロケット」(川端裕人)文庫党のつぶやき−6

ホリエモンの「宇宙行きます」ニュースを見て思い出した
川端裕人「夏のロケット」(文春文庫)。
あのニュースを地で行くような(?)ストーリー。

vfsh0049.JPG

<あらすじ>
科学部担当の新聞記者である主人公が、同僚の女性記者の手伝いで、
都内で起きたミサイル爆発事件を取材する。
最初はどこぞの過激派が作ったものだろうと乗り気でなかったのだが、
調べを進めるうちに、高校時代の天文部仲間が関係している可能性が浮上する。
独自に調査を進め、かつての仲間に再会してみると、
果たして彼等は今まさに、ロケット打ち上げ計画を進めていたのだが…

高校時代、バイキング号の火星着陸に感激して「宇宙少年」になった主人公の視点で、
ロケット打ち上げの計画から実現(実際に打ち上げが成功したかどうかは
読んでのお楽しみ!)までが描かれる。

専門用語はたくさん出てくるが、説明は一応簡単にしてあるし、
そこは我慢して読み進めると、
段々「小さな町工場でも、ロケット打ち上げられちゃうかも」と思えてくるから不思議。

何と言っても、子供の頃の夢を実現させようとする登場人物達の熱意がすごい。
これを読めば、ホリエモンの話しもあながち夢じゃないと感じるかも。

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2005年10月16日 (日)

文庫党のつぶやき-5『奔流』(田中芳樹)

文庫党のつぶやき、今回は田中芳樹「奔流」(祥伝社文庫)。

中国を舞台にした歴史小説。時代は今から1500年程前、
北部に魏、南部に梁(リョウ)という国があった中国の「南北朝時代」の話。

メインは魏と梁の合戦だが、キャラクターがはっきりしていて読みやすかった。
梁軍側では、
戦は好きじゃくて馬にもろくろく乗れないのに兵法はやたらに上手い主人公、
縁あって主人公達と行動を共にする美少年、
豪傑で傍若無人だけどどこか憎めない勇将、
智略に長けた人徳者の老将。
対する魏軍側は、
「武神」として兵士達に讃えられる総帥、
「鬼神」として敵味方問わず畏れられる猛将、
その夫と共に戦場で活躍する美貌な女将軍、等々。

とは言え、人名や地名、役職名に「こんなの読めるわけないだろ漢字」がわらわらと出てくるが、
親切にも扉に地図や主だった人名の一覧表が出ているので何とか読み進められる。
中国の小説と言えば水こ伝(字忘れた)や三国志くらいしか知らない人でも、
多分楽しめる、はず。
vfsh0048.JPG
くれぐれも、表紙の劇画風イラストに惑わされないように!!
(とか言いながら、買う時かなり迷った私)

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2005年10月15日 (土)

冬ソナだけじゃない?!-文庫党のつぶやき4

電車で活字を読んでいる人をみかけると、何なのかが気になって、
つい、のぞき見してしまう。
私の場合、当然、文庫本が気になる。
それが好きな作家や作品だったりすると、「見ず知らずのどうでもいい人」が
俄然「ものすごい良い人」に変貌してしまったりする。
この前も何気なく見ていたら、「ディビス」だの「リチャード」だの「ジャック」だのという名前。さらには「トゥルー」という文字が…。
あーなるほど、「トゥルーコーリング」のノベライズだった訳ですね。
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でも何が驚いたって、それを読んでいたのが、シルバーエイジに近い妙齢のおばさまだったこと!
偏見で申し訳ないけど、ああいう世代の方が読むのは冬ソナかハーレクィンと
相場が決まってると思っていたので、うれしい驚き。
やるなあ、と感激して「良い人」に勝手に昇格させていたら、後日がっくりすることが。
本屋で確認したら、件の本はミラブックスだった。
なんだー、ドラマ見たんじゃないんだ、あの女性。単にノーラ・ロバーツとかの路線が好きで、きっと知らずに手に取っちゃったんだな。
ついでにビデオも見ればいいのに、面白いんだから。

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2005年10月10日 (月)

文庫OFF!!-文庫党のつぶやき3

文庫党を宣言しておきながら、不覚にも「文庫OFF]を
今日まで知らなかった。
いや~、なんて便利な世の中になったもんだ。
本屋に行くたびに、無いとは思いつつも
ついつい探してしまっていたあの本、この本・・・
早速注文した。届くのが待ち遠しい!
ネットよ、ありがとうっ

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「回想のビュイック8」-文庫党のつぶやき2

8めずらしく、ステーィブン・キングで
「回想のビュイック8」を読了。
キングならでは(?)の気色悪いところがやはりあったけど、
全体には帯のうたい文句どおり
「少年の純粋な気持ちにホロリ」とさせられ、
「大人の深い心遣いにはぐらり」ときた。
帯コピーの一本勝ち。

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2005年10月 9日 (日)

文庫党のつぶやき-1

本は好きだけど、買うのは文庫だけと決めている。
理由は簡単、持ち運びに便利だし、家でも場所をとらないから。
(京極氏のようなレンガ本もあるが、あれは例外)
たとえ好きな作家の新作が出ても、
文庫落ちするまでひたすら気長に待つ。
通常、特にこれで問題ないが、たまに超絶に嫌な思いをすることも。
たとえば文庫落ちする前に映画化されたとき!
宮部みゆきの「模倣犯」なんて、映画の宣伝を
極力見ないようにするのが大変だった。
(でも、読むときはきっと中居君の顔がちらついてしまうんだろうな)
狭い住宅事情を考えると、いまさらポリシーを変える気にもならない。
とか考えていたところで、意外な伏兵に出会った。
宮部みゆきの「誰か」。
え、文庫じゃなくて、新書・・・?!
うーん、やられた。
まあサイズ的には問題ないんだが、
でも、なんで、どうして、また新書?
出版業界の考えていることは時々わからない。
と悩みつつ、結局買ってしまうのだった。

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